【状況】
買い物のときだけでなく家でもなにかと便利なレジ袋。しかし、レジ袋を作るには、石油が使われ、二酸化炭素が排出されている。日本では、2007年4月レジ袋を削減する法律が施行された。そして2020年7月には有料化が始まった。
【分析】
有料化前の日本では、年間約300億枚前後が消費されている。1年で1人平均250枚くらい。
1枚8グラムとして、必要な石油の量は、1枚17〜18ミリリットル。
レジ袋自体を作るのに必要な石油と作るために使われる石油分を合わせると、日本全体で、1年で5億4000万リットルの石油がレジ袋のために使われている。
1人毎年4.5リットル。自動車のガソリン消費と比べると、「その程度か」と思える数字かもしれないが、これは、ほんとうならば使わなくてもいい石油消費といえるからたいへんな無駄づかいである。
なぜ、ほんとうならば使わなくてもいい石油消費といえるのか?
レジ袋有料化の実施テストやアンケートによると、1枚5円だと6〜7割の人が、1枚10円だと8〜9割の人が、レジ袋を買わないかわりにお買い物袋を持ち歩くという結果であった。つまり、レジ袋は、機能としてほんとうに必要なものではなかったということである。タダでくれるから便利というだけのことだったのだ。
実際に、世界では有料があたり前で、1枚20円という国(アイルランド)もある。
【結果】
これくらいの節約もできなければ、温暖化の防止なんて無理だろう。
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