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LPガス自動車
解説テキスト

【状況】
LPガスはプロパンガスとも呼ばれる。プロパンガス・ブタンガスが主成分で、メタンガスが主成分の天然ガスとは少し異なる。天然ガスよりも火力が強い。タクシーがほとんどだったが、最近はトラックでも普及してきた低公害の自動車である。LPガスはガソリンと比べて安く、ヨーロッパではものすごい勢いで普及している。(バイフューエルといってガソリンでもLPガスでも動く自動車もある)

【分析】
日本ではもっとも普及しているタクシーの運転者さんが、「LPガスは馬力がない」っていうのを聞くことが多いが、これはまちがい。もともとタクシーのエンジンは、ガソリンで走らせても馬力がなく、実際にはほとんど差がない。
LPガスの特徴は低公害性。黒煙はでないし、窒素酸化物も少ない。二酸化炭素の排出量もガソリンと比べて10%以上少ない。(天然ガスはLPガスよりも二酸化炭素の排出量が少ないが、燃やしたときに出るエネルギーがLPガスの方がだんぜん大きい)
家庭でも使うLPガスが低公害なのはあたり前だが、備蓄もあり、タクシーが使うLPガススタンドもふつうにあるのにどうして日本では普及しないのか?
実は、LPガスは、ガソリンよりも油分が少ないため、エンジンへの負担が若干大きい。おおむね、国内向けの自動車は、海外輸出向けよりも早いサイクルで買い換えられている。そのため、エンジンの耐久性は、海外輸出向けよりも国内向けの方が劣る。つまり、国内向けのエンジンの寿命は短い。だから、海外輸出向けはLPガスの使用はOKで、国内用はNOという状態になってしまっているのである。

【結果】
LPガスは、ガソリンと比べて低公害で低コスト。ちょっとした改良でガソリン自動車をLPガス自動車にできるのだから、一般の自動車にも増えるとよい。


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