【状況】
日本でも気温が35度を超える夏の日が非常に増えている。とくに都会の気温が異常に高くなる現象、ヒートアイランドが大問題になっている。
【分析】
ヒートアイランドは、温度分布図で地域を表すと都会の部分だけ島のように浮き上がって温度が高く表示されることから名付けられた。
原因は、都市化そのものにある。
都会は建物をたくさん建てる。すると、木や野原が少なくなり、雨が地面に吸い込まれず流れていってしまい、すぐ乾くため気化熱による熱の減少が少ない。
建物のコンクリートや道路のアスファルトは、太陽熱の吸収が多いから夜になっても温度が下がりにくい。
自動車やエアコンからは大量の熱が発生する。
高いビルが多いため、風の通りが悪化し、空気の入れ換えが少なくなる。
と、生活や都会の便利さがそのまま熱の嵐になって人間に跳ね返って、ヒートアイランドはおこる。
アメリカやヨーロッパをはじめ世界各地で40度を超える気温がふつうに観測されている。40度は熱めのお風呂と同じ。日本もだいぶ近づいてきた。
【結果】
水がしみ込む道路の舗装やビルの屋上の緑化が進められているが、一番の対策は、土のある庭などに木を植えること、また、エアコンや自動車をなるべく使わないことである。
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