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軽自動車
解説テキスト

【状況】
軽自動車は、車体もエンジンも小さく、エコロジーに思われている。しかし最近、軽自動車の燃費が悪くなっているらしい。

【分析】
軽自動車は、もともと自動車の普及・促進を目指してできた規格で、昔はこの制度が、自動車産業の育成にたいへん役に立った。
小さく軽いから燃費がいい、また税金などの維持費が安いから庶民の足に、商店の配達にと広まっていった。
しかし、軽のサイズ規格は、安全性を求めたり、日本人の身長の伸びなど時代の変化に伴ってだんだんと大きくなっていく。だが、拡大された車体のサイズ規格に対応できるほどには、エンジンの排気量が大きくならなかった。
一見、エンジンの排気量が小さいことは環境にもいいことだと思いがちだが、車体のたて×よこ×高さの拡大によって、車の重さはその3乗ちかくで重くなってしまう。
昔の規格の軽い車体にはちょうどよかったエンジンの排気量も、重くなった車体には、少々の排気量の拡大では追いつかず、小さくなりすぎてしまった。
大きくなるにつれて、装備も豪華になり、さらに重さがどんどん増えてしまった。
その結果、軽自動車のエンジンは、つねに全力で働くような状態となってしまい、燃費が落ちていった。今の軽自動車は、1000cc以上の普通車に燃費で負けてしまうこともかなりある。
軽自動車のバランスが悪い証拠に、軽自動車の車体で海外に輸出販売する自動車のエンジンの排気量は、いずれも1000ccクラスとなっている。

【結果】
安いからとてもいい軽自動車だが、環境のことを考えたら、車重がなるべく軽いもので、できればCVTというタイプのものを選ぼう。