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ハイブリッドカー
解説テキスト

【状況】
環境負荷を減らす有効な手段として世界中を走り回っている自動車のガソリンなどの消費改善がクローズアップされている。ハイブリッドカーはその方法の一つである。

【分析】
ハイブリッドカーには、ガソリンエンジン・ディーゼルエンジンをモーターで補助するタイプとエンジンは発電だけで実際の動力はモーターだけで走るタイプの2つの種類がある。現在は前者のモーターを補助で使う方が主流。
エンジンは、速度が遅いときに燃費(効率)が悪く、速度が出ると力が強い。モーターは、速度が遅くても早くても変わらない。両者の効率を考えて、スタートのときにはモーターを使い、速度が出たらエンジンに切り替えるという役割分担をさせる。止まっているときにはエンジンは必要ないので切る。これによってガソリンなどの消費を少なくしている。
また、ブレーキを掛けているときに発電機を回してモーター用の電気を蓄える「回生ブレーキ」(速度を落とすということは運動エネルギーを少なくするということであり、普通はこの「減るエネルギー」は、ブレーキから発する熱やブレーキを削っていくエネルギーとして使われ、無駄になっている。その「減るエネルギー」で発電機を回すことで、再び電気という形でエネルギーにするブレーキ。電車で広く使われている。)を使い、エネルギー効率を高めている。
しかし、現在主流のハイブリッドカーは上述のようなエンジンとモーターの切り替えの設定のため、使い方次第で大きく燃費が変わってしまう。つまり、速度が遅いときに無理に速度を上げようとする(アクセルを踏む)と、常にエンジンを使っている状態になってしまうためモーターで動く機会が減り、結果として燃料を消費し、30%くらいは簡単に燃費が落ちる。また、急ブレーキも、回生ブレーキを効率的に使うことができないため電気エネルギーの補充という意味で非効率となり、環境負荷は小さくならない。

【結果】
最低でもエンジンを補助にするようにならない限り、環境負荷を下げることは現実にはむずかしい。どんなときでも、速度を出さないことがもっとも環境負荷が少ない。安全だし。


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